前原 喜彦 教授プロフィール
教授挨拶 / 外科医を目指す若い諸君へ!! / 外科医に求められる12ヶ条
 
昭和52年 (1977) 3月 九州大学医学部卒業
昭和52年 (1977) 4月 九州大学第二外科入局
昭和54年 (1979) 4月 九州大学大学院入学
昭和58年 (1983) 3月 九州大学大学院卒業
昭和58年 (1983) 4月 九州大学生体防御医学研究所生化学部門助手
昭和60年 (1985) 1月 九州大学助手(腫瘍センター)
平成元年 (1989) 4月 九州大学助手(第二外科)
平成3年 (1991) 7月 九州大学講師(第二外科)
平成7年 (1995) 4月 Harvard Medical School へ留学
平成11年 (1999) 6月 九州大学大学院消化器・総合外科(第二外科)助教授
平成14年 (2002) 10月 九州大学大学院消化器・総合外科(第二外科)教授
平成23年 (2011) 10月 第22期日本学術会議会員
平成24年 (2012) 4月 九州大学病院救命救急センターセンター長(併任)
平成25年 (2013) 5月 九州大学病院小児救命救急センターセンター長(併任)
平成26年 (2014) 4月 九州大学病院集中治療部部長(併任)
平成26年 (2014) 10月 第23期日本学術会議会員
平成27年 (2015) 4 九州大学附属図書館医学図書館長(併任) (〜平成29年3月)
平成27年 (2015) 10月 九州大学大学院医学研究院主幹教授
平成28年 (2016) 1月 総合研究博物館兼任教員(併任)
 

【所属学会名】
日本外科学会 (第113回定期学術集会会頭、監事、評議員)
日本消化器癌発生学会 (理事長、理事、評議員)
日本癌治療学会 (前理事長、評議員)
日本外科系連合学会 (理事、評議員)
日本消化管学会 (理事、評議員)
日本消化器外科学会 (評議員)
日本胃癌学会 (評議員)
日本癌学会 (評議員)
日本ハイパーサーミア学会 (評議員)
日本消化器病学会 (評議員)
日本消化器病学会九州支部例会 (評議員)
日本サイトメリー学会 (評議員)
九州外科学会 (評議員)
日本がん分子標的治療学会 (評議員)
日本消化器内視鏡学会
日本臨床腫瘍学会
日本食道学会
日本臨床外科学会
日本内視鏡外科学会
日本胸部外科学会
日本乳癌学会
日本門脈圧亢進症学会
日本肺癌学会
日本呼吸器外科学会
日本腹部救急医学会
日本集中治療医学会
日本肝臓学会
日本がん転移学会
日本移植学会
がん分子標的治療研究会 (世話人)
胃外科・術後障害研究会 (世話人)
日本肝移植研究会 (世話人)
九州診療録管理研究会 (世話人)
日本癌病態治療研究会 (世話人)
手術手技研究会 (世話人)
全国がんプロ協議会 (H23〜H24 理事,H24年〜副会長)
財団法人がん集学的治療研究財団 (理事)
日本がん臨床試験推進機構 (理事)
財団法人 福岡県すこやか健康事業団 (副会長)
福岡県がん対策推進協議会 (委員)
American College of Surgeons (FACS)
Collegium International Chirurgiae Digestivae (CICD)
International Society of GastroenterologicalCarcinogenesis
(ISGC)
American Association for Cancer Research (AACR)
American Society of Clinical Oncology (ASCO)
International Society of Surgery (ISS)

【編集委員】
Hepato-Gastroenterology (Associate Editor)
Cancer Science (Associate Editor)
Anticancer Research (Editorial Board)
Surgery today (Editorial Board)
 
教授挨拶

 平成14年10月16日付で消化器・総合外科学(第二外科学)教室の主任教授を拝命して以来、15年が経過いたしました。これまで、自分に課せられた使命を微力ながら務め果たすことができましたのも、多くの方々の御指導・御協力のお陰であると深く感謝しております。

 臨床においては、確実で、安心感のあるチーム医療の実現を目指してきました。
患者・家族への心配りとメディカルスタッフとの密接な連携・協力で、全身を診る合併症のない外科医療を実践しています。

 研究においては、外科的疾患の病態を分子レベルで解析するとともに、臨床の現場で生じた様々な疑問や問題点を、研究を通して解明し、臨床へ還元してゆく『問題解決型』の研究を進めています。

 教育においては、外科の医療現場において、人の命の尊さ、人の命に係わることの重さ、人の命を救うことの大切さを伝えています。外科スタッフは大学院生を、大学院生は研修医を、研修医は医学生を指導するという、常に自分も学び、後輩に教え伝える姿勢とその体制整備が、人を外科医として成長させる最もいい方法であると考え、日々実践しています。

 教室運営の基本理念は、『公平で挑戦的な教室の文化を育むこと』です。『公平』とは、信頼関係の上に、個人の能力に応じた活躍の場の提供を行うこと、そのことは、誰もが納得できる人事の透明性につながります。また、『挑戦的』姿勢とは、目標をもち、向上心をもって、建設的に行動することです。活気あふれる学問の場を提供したいと考えています。

 本年は教室開講114周年という記念すべき年です。これまで、大森先生、中山先生、後藤先生、友田先生、井口先生、杉町先生によって築かれた歴史と伝統を受け継ぎ、教室員・同門の先輩方とともに、高い志と強い信念をもって魅力ある教室を創って行きたいと考えております。関係各位におかれましては、これまで以上の御指導・御鞭撻を賜りますようお願い申し上げて、御挨拶といたします。

 
九州大学大学院
消化器・総合外科(第二外科)
教授 前原 喜彦
前原 喜彦
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外科医を目指す若き諸君へ!!

外科医を目指している研修医、あるいは学生諸君へ、メッセージです。

医療とは、高度に専門化された人為的方法により、疾病を診断し、疾病を治すとともに、心を癒すための方策を施す行為であると言えます。その中で、外科学は患者さんに人為的侵襲を加えることによって診療を行う、いわゆる合法的に人体にメスを入れることにより成り立つ学問です。外科を専門とする医師に社会的な立場が与えられると同時に、大きな責任と義務を伴うことは当然で、Noblesse Oblige(与えられた立場に伴う徳義上の義務):われわれ外科医が常に心に留めておくべき言葉であると考えています。

君たち若き諸君が、医学を志そうと思った時の気持ちを是非思いだして下さい。私は毎年、外科学の講義のスタートのとき、学生諸君に、"なぜ医師になろうと思ったか"という問いかけをしています。

  "自分が小さい頃病弱で、いつも病院にかかっていた"、
  "大切な家族を病気でなくした"、
  "医療に携わる父や母の姿を見ていた"、
  "自分の力で病める人を助けてあげたい"、

など、医学を志した気持ちはだれもが尊いものです。外科医を将来の選択肢と考えている君たち、外科医は"自分の腕"で、病む人を支えてあげることのできる、自分の一生を託す価値のある仕事であると思っています。

臨床は患者さんとの関係ではじまり、患者さんとの関係で完結します。一人一人の患者さんの疾病の個性と、心をもつ宿主としての個性を詳細かつ客観的に観察し、把握することで、正確な診断を行い、現時点で最も適切と考えられる治療を施行することが求められています。そのためには疾病の成因や治療法についてよく習熟し、理論と根拠に基づいた確実な医療を実践できる医師であることが必要です。また、患者さんと家族の心の痛みに共感し、思いやりと優しさをもった医師であるためには、人生の先輩方と出会い、人の話に耳を傾け、先達の書を読み、心の感性を研き、健全な心と体であることも大切なことです。

これから、医療の質の向上を目指すためには、臨床の現場での疑問や問題点に関して、基礎研究を通して疾病の分子機序を解明し、臨床での診断・治療へと展開してゆく、問題解決型の研究の推進が是非とも必要と考えます。そして、講座や学部、大学の枠を超えた共同研究、あるいは海外留学などを通して、幅広い知識と科学的な思考力、洞察力、判断力、創造力を身に付け、世界を視野に入れた外科医を目指してほしいと願っています。

当教室は百年以上の歴史をもち、消化器(食道・胃・大腸、肝・胆・膵、門脈圧亢進症)、肺、乳腺、血管、肝移植と、多岐にわたる専門領域をもった講座です。多くの症例を通して確実な専門知識と技術を習得し、卒後10年目を目標に外科医として一人立ちできるような、教育システムを構築しています。臨床研究プロジェクトとして、癌の分子標的治療、閉塞性動脈硬化症の遺伝子治療、消化器・肺の再生医療を考えています。

君たちは医学部を卒業し、国家試験合格後の2年間の臨床修練期間中、実地医療に携わり、患者さんとともに喜び、そして悲しみ、苦しみ、学生時代には考えてもみなかった様々なことを経験すると思います。その時、医師になった若き諸君の心の支えとなってくれるのは、患者さんの"君への心からの笑顔"であるということを実感することと思います。君たちが、背筋を伸ばし、眉をきりっと上げて、力強く21世紀の新しい医療の扉を開けてくれることを期待しています。そして、われわれの教室は、いつも門戸を開いて君たちを待っています。

外科医を目指す若き諸君と共に、外科医としての喜びと生きがいを実感できるような、外科学教室を創りたいと考えています。
わが消化器・総合外科へ、いざ!!

If you think you can win, you have won.
Faith is necessary for victory.

平成29年5月
九州大学大学院
消化器・総合外科(第二外科)
教授 前原 喜彦
前原 喜彦
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私が、教室員、研修医、学生諸君に常々言っている、外科医に求められる12ヶ条を示します。

 外科医に求められる12か条
1. Appearance
2. Attitude
3. Mind&Heart(Honeset, Obedient)
4. Communication
5. Presentation(Brief&Succinct)
6. Documentation
7. Reading&Knowledge
8. Surgical judgement(Decision making)
9. Technique(Slow&Steady, Anatomical)
10. Complications
11. Autopsy
12. Patient's privacy
身なりの正しさ
謙虚な姿勢
誠実さ
対話能力
簡潔な説明
正確な記録
生涯学習
決断力
確実な技術
合併症に対する対応
真実に立ち向かう勇気
守秘義務
 
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