消化管研究グループ
 
消化管グループでは多くの遺伝子解析を通して、癌の発育、進展の分子機構の解明を目標とした研究を行っています。
 消化器の発癌に関わる分子機構に関しては、早くから大腸癌のDNAミスマッチ修復異常に着目し、ゲノム上に存在する繰り返し配列の異常を検出する独自のマイクロサテライト不安定性解析方法を確立してきました(Cancer Res 1996, Nucl Acid Res 1997, Oncogene 1999)。
 
 
 
この方法で500例以上の大腸癌の結果を蓄積し、さらに p53, KRAS, BRAF, APC などの遺伝子変異の検索も同時に行い、それぞれの結果をデータベース化しています。この結果から、右結腸と左結腸での発癌メカニズムの違いなどを指摘してきました(Cancer Genet Cytogenet. 2010)。
 
 
 
胃癌においては、DNA aneuploidy を呈する癌の予後が不良であることを1980年代より指摘しており (Cancer 1988)、常に先駆的な研究が行われてきました。最近では胃癌が DNA aneuploidy を呈する原因として BuBR1や Mad2 などの紡錘体チェックポイントに関わるタンパクの異常を指摘しています(Cancer Sci 2010, J Gastroenterol. 2012)。
 
 
 
さらに、DNA SNP array の解析を通して、Copy neutral LOH など消化器癌における染色体構造異常のメカニズムについての新しい発見をしています(Clin Cancer Res. 2011)。
 
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