脾・門脈研究グループ
 
本邦においては、食道胃静脈瘤の治療は、直達手術・シャント手術などの外科手術、内視鏡的治療、IVRを用いた治療などの進歩により、肝硬変症の死因の3分の1を占めていた、静脈瘤からの出血死がほとんどなくなりました。 これは、当科をはじめとする本邦の肝臓病医の研究や診療の努力による偉大な成果と誇ることができます。

さらに、我々は、何故肝硬変症では門脈圧亢進症が起こるのかという、根本的なメカニズムの解明を行うことにより、患者様にもっと優しい治療ができるのではないかと考えております。門脈圧亢進症の原因である肝内血管抵抗増大が、肝の星細胞や類洞内皮細胞におけるRho kinaseやPI3K/Aktシグナルを介した肝内微小循環障害によることが近年明らかになっています。肝星細胞や類洞内皮細胞におけるRho kinase、PI3K/Aktの制御をはじめとした分子標的治療法の開発により、肝硬変症における門亢症の新しい治療戦略となることが期待されています。
 
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