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"胃癌という診断を受けたら自分はどうなるのか" みなさん、かなり心配だと思います。手術や化学療法など治療を行うこととなりますが、以下は当科における胃癌の術後生存率を折れ線グラフで示しております。このように胃癌といってもいろんなレベルがあり、人それぞれなのです。
1.胃癌の病期と予後(1989〜2000年)
このグラフは胃癌の進行程度をあらわすstage 別に生存率(100人中の生存者数)を示しています。stageが上がるにつれて胃癌の進行程度も進んでいます。このグラフからも早く胃癌をみつければほとんどの人が生存できることがわかります。

2.胃癌の同時性転移と予後(1989〜2000年)
手術時にリンパ節転移のみ認めた場合、腹膜播種を認めた場合、肝臓への転移を認めた場合に区別した術後生存曲線です。転移があると生存率は低くなっています。

3.胃癌の予後と時代推移
手術を行った年代別の生存曲線です。60,70年代と比べ最近の方が生存率が良くなってきています。これは、技術の向上と共に胃癌が早期に見つかるようになったためなのです。

4.胃癌の手術方法
胃癌の手術でもっとも数多く行なわれるのが、幽門側胃切除術(胃の出口側2/3程度をとる手術)、胃全摘術(胃をすべてとる手術)です。その他にも局所切除(壁の一部を切除する手術)、噴門側胃切除術(胃の入り口側をとる手術)などがあります。
幽門側胃切除術:最も多く行なわれる手術法です。胃の入り口側を残して、出口側を部分的に切除する方法です。胃が部分的にのこりますが、胃の主な機能である食物の貯留、消化作用はほとんどなくなります。そのかわり、ゆっくりよく噛んで食べることで、その作用を代用することが必要です。手術後数ヶ月もすると術前と同等の食事の量となることがほとんどです。最近では、この手術に関しては、腹腔鏡を使用して数センチメートルの小さな傷のみで行なうことができるようになりました。胃癌治療ガイドラインではまだ標準治療とは言えませんが、当科でも早期癌に対しては積極的に腹腔鏡手術を行なっています。

胃癌の手術でもっとも数多く行なわれるのが、幽門側胃切除術(胃の出口側2/3程度をと胃全摘術:癌が比較的大きかったり、胃の入り口に近い部位に存在する場合は胃全摘術が必要となります。小腸を利用して再建します。この場合は胃の機能が完全に失われるために、幽門側胃切除の場合よりさらによく噛んで食事をする事が重要となります。全摘したからと言って、障害が残るわけではないので、日常生活は通常通り行なえます。最近ではこの手術も腹腔鏡を使って小さな傷で行なう事が可能となりました。
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