【転移性肺腫瘍】

 肺は他臓器の癌(大腸癌・直腸癌、子宮癌、骨腫瘍など)の転移しやすい場所が、肺だけに転移がとどまっている場合も多く、手術により治癒する場合もあります。

左の写真は、両肺転移を来した大腸癌患者のCT写真です。手術により3個の肺転移を摘出し、良好に経過しています。

 

【気 胸】

  突然の胸痛、咳、呼吸困難で発症することが多い疾患です。肺にできた嚢胞(ブラ)が破裂して肺より空気が漏れ起こる病気です。従来は、安静や胸腔持続吸引など内科的治療がまず行われていましたが、再発率が約30-40%あります。最近では胸腔鏡手術の普及により比較的低侵襲で安全確実に手術が行われるようになってきています。 長身のやせた20歳前後の男性に比較的多い疾患です。最近では内視鏡(胸腔鏡)手術の普及により小さな傷でも手術が可能となり、短期間の入院で行えるようになりました。

左の胸部レントゲン写真は、気胸により虚脱した(しぼんだ)左肺を示しています。
胸腔鏡下に気胸の原因となった嚢胞(ブラ)を切除しているところです。

 

【縦隔腫瘍】

  胸腺腫、奇形腫、神経原性腫瘍、先天性嚢腫などがあり、約10%が悪性といわれています。そのほとんどが手術の対象になっています。

左の写真は、胸腺腫という縦隔腫瘍で大静脈を巻き込んでいましたが、切除でき、経過良好です。