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【概 要】
癌による死亡者数は、わが国の疾患別死亡者数のなかで最も多く、約3分の1を占めています。そのうち肺癌は、最近急速に増加している癌で、肺癌による死亡者数は、1970年には 10,489人であったのが、2002年には5万6千人と増加し、2015年には我が国における1年間の新患者数は男性11万人、女性3万7千人になると予想されています。胃癌を抜いて第1位となり、肺癌死は全癌死亡のおよそ20%にあたります。肺癌の好発年齢は60歳台が最も多く、次に70歳台、50歳台となります。今後人口の高齢化とともに、70歳以上の肺癌が増えると考えられています。(図1、2を参照)一方、診断技術の進歩により、早期肺癌が増えており、年代の推移とともに外科切除の成績も向上しております。
【肺癌の種類】
肺癌には大きく分けて腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌、小細胞癌の4つの種類があり、そのほかにも、カルチノイド、腺様嚢胞癌、粘表皮癌などの比較的稀なものもあります。最近の特徴は、腺癌が増えていることで、日本人では、40〜45%が腺癌です。また、扁平上皮癌 35%、
小細胞癌15%、大細胞癌7-10%の頻度です。
【たばこと肺癌】
肺癌の原因の一つとしてたばこが挙げられます。なかでも、扁平上皮癌と小細胞癌ではたばことの関係が明らかで、これらの癌患者のほとんど全ての方が重喫煙者です。一方、喫煙とは関連のない肺癌、とくに腺癌が増えつつあります。(詳しくは研究内容のページを参照下さい)
【治 療】
肺癌に対する手術は、ごくまれな場合をのぞいて、第I期から第IIIA期までに適応されます。そのほかには放射線療法、抗癌剤による化学療法が行われます。
第2外科では、2007年3月までに1,850例と豊富な肺癌の手術経験を持っており、良好な治療成績をあげています。 とくに、近年のめざましい診断技術の向上により、比較的早期に発見される肺癌が増えてきました。また早期の肺癌症例(IA期)にはより低侵襲な手術として胸腔鏡補助下に肺癌の根治術を積極的に行っており、2007年3月までに120例の経験があります。(写真1を参照)このため、20年前に比べて良好な手術成績が得られるようになりました。(図3を参照)
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