以下の静脈の病気やリンパの病気で手や足が腫れることがあります。

a) 静脈疾患

i)下肢静脈瘤:
 静脈の弁不全により静脈が怒張する(ふくれてくる)疾患です。決して命に別状はありませんが、皮膚が赤くなったり、痛みを伴ったり(静脈炎)、皮膚の色が黒くなったり(色素沈着)、皮膚炎で皮膚が痒くなったり、皮膚の欠損(潰瘍)などがみられる場合には、治療が必要となります。治療の主な方法は外科手術(ストリッピング)と硬化療法があります。

ii)深部静脈血栓症:
 静脈のなかに血の塊(血栓)ができたために、静脈が閉塞し、下肢が腫れてくる病気です。血栓が肺に飛び肺の血管をつまらせると(肺塞栓症)、突然死することもあります。内科的治療(抗凝固療法) が主ですが、外科的治療を行うこともあります。

b) リンパ浮腫

 原因がわからず、特発性に腫れてくる場合や、いろいろな外科的手術後にリンパ管の流れが悪くなって、二次的に下肢、特に片側性が多いですが、腫れてくる病気です。深部静脈血栓症との鑑別が大事です。内科的な対症療法と弾力ストッキングによる保存療法が主な治療法です。