食道や胃の静脈瘤は門脈圧亢進症の一徴候であり、ひとたび破裂し、出血を きたすと致命的となりうる合併症です。食道静脈瘤の場合、出血する確率は10年で約60%であり(図1)、出血した場合は出血しなかった場合に比べ生存率が明らかに低下します(図2)。このため食道・胃静脈瘤に対しては予防的に治療することをおすすめします。

 

 

診断されてからの期間(年)

 

出血してからの期間
(九州大学消化器・総合外科(第2外科)調べ)

 

われわれはこれまでの豊富な臨床経験に基づき、手術治療、内視鏡的硬化療法(EIS)、内視鏡的結紮術(EVL)、低侵襲的血管内治療(IVR)、薬物治療といった幅広い治療オプションの中から患者個人の病態に合わせた治療を行っています。  食道・胃静脈瘤の治療 食道静脈瘤に対する我々の治療成績によれば内視鏡的硬化療法は出血例の止血率が、99%、予防的内視鏡的硬化療法後の出血を起こさない確率は95.3%と高い治療効果を誇っております。(図3) また硬化療法を施行すれば明らかに生存率は上昇します。(図4) 。