| トロント便り | ||||
| 平成11年入局 田川 哲三 | ||||
| トロント大学胸部外科 留学 | ||||
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私は平成21年9月よりトロント大学胸部外科にリサーチフェローとして留学しております。トロントはオンタリオ湖の北岸に位置するカナダ最大の都市であり、多くの移民が暮らす多民族都市です。街を歩くと実に多様な人種を見ることができ、中華街をはじめ、コリアンタウン、リトルイタリー、グリークタウンなどがあるため、世界中の文化に触れることができます。また、人口の割には街がコンパクトであり、MLB、NBAの観戦も自宅から徒歩で行けるというとても魅力的な都市です。
トロント大学は創立180年以上の由緒ある州立大学で、サイエンスの分野では北米トップクラスであり、インスリンを発見したバンチングなどが有名です。胸部外科は1983年に世界で初めて肺移植を成功させた教室であり、年に100例以上の脳死肺移植を行っています。ここでのトレーニングを希望して、世界中から呼吸器外科医が集まってきています。日本人呼吸器外科医も臨床に4人、研究室に7人おり、皆で切磋琢磨しながら研究者の視点を持った一流の外科医を目指しています。 私は胸部外科付属の研究室に所属しており、スイス人呼吸器外科医の元で中国人、カナダ人とともに悪性胸膜中皮腫に対する免疫療法の研究を行っています。マウスを使った動物実験のほか、隣にあるオンタリオ癌センターと共同して中皮腫に対する免疫療法の臨床試験も計画しています。ここの魅力は研究もさることながら、肺移植をはじめとした呼吸器外科手術を気軽に見学できることです。さらに、やる気次第では、こちらで外科医として働くことも可能です。 海外での生活は楽しいことばかりではありませんが、様々な困難を乗り越えながら日本では得られない経験を積むことが、自分を成長させることにつながると感じています。これから一流の医師・医学者を目指す皆さんにも、機会があれば是非、挑戦していただきたいと思います。 |
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