| 平成11年入局 伊藤 修平 | ||||
| Memorial Sloan-Kettering Cancer Center (MSKCC) 留学 | ||||
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現在、入局12年目になる消化管グループの伊藤修平です。2009年7月から、2年間の予定でニューヨークのマンハッタンに位置するMemorial Sloan-Kettering Cancer Center (MSKCC)での研究留学を開始し、1年が経過しました。現在、MSKCCのResearch Program、Developmental BiologyのMaria Jasin研究室に所属し、DNA2重鎖修復機構の解明に関する研究を行っています。
Jasin研究室は、マンハッタンの高級住宅地アッパーイーストに研究室を構え、その構成メンバーは、Maria Jasin教授をはじめとして研究者16名(学生4名を含む)、テクニシャン2名、秘書1名の計19名の大きな研究室です。研究者の出身国も、アメリカ、アイルランド、トルコ、スペイン、イタリア、中国、日本と多彩です。研究者の中には、僕も含め3人の日本人が在籍しております。研究室の会話は、やはり英語なので、まだ試行錯誤している状態です。仕事を開始した当初に比べると、大分、慣れてきましたが、同僚との日常会話や、ラボミーティングでの議論など、英語のハンデを取り除くのには、まだ時間がかかりそうです。しかし、同僚も皆、親切で、わからないことなどは、気軽に聞ける雰囲気があり、非常に研究に打ち込める環境だと実感しています。 研究に関してですが、私に与えられた1番目のプロジェクトは、相同組み換えに必須のRad51遺伝子の機能を、トランスジェニックマウスに発生した腫瘍由来の細胞を用いて解析することです。具体的には、この細胞に薬剤で誘導をかけることによりtransgene由来の変異型Rad51蛋白を発現させ、野生型Rad51蛋白の作用を減弱させる(dominant negative approach)ことにより、Rad51遺伝子の相同組み換えに与える影響を解析しています。2番目のプロジェクトとして、ヒト乳腺上皮細胞株、ヒト乳癌細胞株を用いて染色体標本を作成し、PARP inhibitorによって誘導された染色体異常や、誘導されたDNA2重鎖損傷に対する修復機構である姉妹染色分体交換を解析しています。 渡米後は、公私ともにこれまで経験したことのないような、新鮮で、刺激的な毎日を送っています。ニューヨークは、ニューヨーク州最大の人口約820万人の都市であり、芸術、文化、ファッションの分野でも最先端を走ると言われています。また、ニューヨークは、人種のサラダボールともいわれ、街中、地下鉄など、あらゆる所で様々な人種の人々を見かけます。現在、私、妻、子供3人(長男3才、次男2才、三男1才)、義理の母(ベビーシッターとして)の6人でにぎやかに暮らしており、大分、ニューヨークでの生活にも慣れてきました。 今回の留学は、九州大学大学院消化器・総合外科(第二外科)の前原教授の推薦、MSKCCのMaria Jasin教授の受け入れ承諾、他、多くの先生方の理解があり実現したもので、大変感謝しております。最後になりましたが、医学生、研修医の方々にも必ず機会があると思いますので、是非、経験して頂ければと思います。 |
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