当教室では1996年10月14日に胆道閉鎖症の7歳男児に対し1例目を施行して以来、 2005年6月までの9年間に小児26例、成人164例の合計190例の生体肝移植を施行し、現在症例数では京都大学、東京大学、信州大学についで本邦第4位です。 特にここ数年の症例、成人間生体肝移植の延びは際立っており、コンスタントに年間30例以上を施行するようになり年間症例数ではいまや本邦第3位を占めるようになりました。 当科での生体肝移植はいまや日常診療のひとつになっています。このように手技的にはほぼ確立されたといえる肝移植ですが、今後の課題として脳死肝移植のさらなる推進、成人間生体肝移植の成績向上、進行肝癌に対する適応拡大・再発予防、 C型肝炎再発予防法の開発、過小グラフに対する対策、血液型不適合移植、胆管合併症(特に長期胆管狭窄)に対する対策、免疫寛容のメカニズムと免疫抑制剤の完全中止などがあげられます。これらの問題をひとつひとつ解決していくために継続的に臨床研究および基礎研究を行い、日夜努力しています。
|
| |
※九州大学臨床研究倫理審査委員会の承認を受けた研究について
|
| |
|
|

|
調 憲
患者さん1例1例を大切にして、臨床からえたヒントをもとに研究を展開し、最終的には肝癌の治療成績の向上に役立てることを目標に研究を行っています。 |
 |
 |

|
武冨 紹信
進行肝細胞癌に対する生体肝移植術後の再発は高率であり、免役抑制下にあるため通常の肝切除後の再発とは異なった機序が考えられています。これまでの肝細胞癌に対する分子生物学的研究の経験を生かし、この問題の解決に努力しています。 |

|
吉住 朋晴
生体肝移植において、 移植する肝臓はドナーの肝臓の一部ですので、 肝臓の大きさが通常より小さくなります。 この状態では時に過小グラフト症候群と呼ばれる重篤な合併症を発症します。 この機序解明と、 脾臓摘出を中心とした手技などにより、過小グラフト症候群を如何に予防及び治療していくかを研究のテーマとしています。 |

|
内山 秀昭
臨床肝移植において、現在最も問題となっていることは、移植後のC型肝炎および肝癌の再発です。これらの再発を制御することが可能となれば移植成績は飛躍的に向上すると期待されます。ウイルスの種類、癌の分化度により多様な再発形式をとることが知られていますが、多くのことはまだ未解明です。これまでの臨床統計を用い、また分子生物学的手法を駆使し、移植後のC型肝炎および肝癌の再発制御を目指していきたいと考えています。 |

|
原田 昇
癌免疫治療、分子治療、また肝移植における免疫寛容、肝移植後のC型肝炎の線維化の評価や癌再発治療について研究しています。日々の治療を通して少しでも進歩することが出来る様に努力して参ります。 |

|
伊地知 秀樹
生体肝移植術後の回復に関与する因子として、グラフト肝再生、肝虚血再還流障害、免疫抑制剤使用等様々な問題があります。それらの問題を臨床的さらに基礎的に研究し、治療成績向上に貢献できることを目指していきます。 |

|
武石 一樹
肝臓移植グループの武石です。移植後グラフト障害予防について研究しております。移植後グラフト障害の克服のため、頑張っております。宜しくお願いします。 |

|
戸島 剛男
肝臓・移植グループの戸島です。肝臓移植術後の腫瘍免疫の検討として、IL-12併用SeV活性化樹状細胞療法の研究を行っています。今後の研究が、将来的に臨床に少しでも生かせるよう、精一杯がんばっていこうと思います。よろしくお願い申し上げます。 |

|
吉松 正憲
現在は教室を離れて東京大学医科学研究所に所属して研究に従事しております。当研究室では、臨床に役立つ研究をしなければならない、という理念の下で癌に対する分子標的治療や抗癌剤の開発に関連する研究を行っております。今後、研究を通して少しでも臨床に役立てるよう精一杯努力していきたいと思います。 |

|
間野 洋平
肝炎から発癌するメカニズムを生体肝移植にて摘出した肝臓を用いて行っています。研究を通して、今後の臨床に役立てたいと思っています。 |

|
本村 貴志
C型肝炎ウイルス感染からの肝脂肪化やインスリン抵抗性、また発癌までのメカニズムを解明し、一方でC型肝炎ウイルス蛋白の接合点ペプチドの安定性を明らかにして、そこをターゲットにしたワクチン等新しい治療の開発に邁進します。 |

|
的野 る美
大学院2年目の的野です。今年から肝臓・移植グループで勉強させていただきます。肝疾患を分子細胞生化学の分野から研究し、日々の診療に役立てたいと考えます。癌だけでなく、その前段階脂肪肝、肝炎の状態把握に努めます。 |

|
武藤 純
本年度より肝臓移植グループの一員となりました武藤です。肝細胞癌における血管新生の研究と、移植後再発肝細胞癌に対する化学療法に関する研究を行っています。臨床につながる研究を目指して努力していきます。よろしくお願いします。 |
|
|