脾・門脈研究グループ
本邦においては、食道胃静脈瘤の治療は、直達手術・シャント手術などの外科手術、内視鏡的治療、IVRを用いた治療などの進歩により、肝硬変症の死因の3分の1を占めていた、静脈瘤からの出血死がほとんどなくなりました。 これは、当科をはじめとする本邦の肝臓病医の研究や診療の努力による偉大な成果と誇ることができます。

さらに、我々は、 何故肝硬変症では門脈圧亢進症が起こるのかという、 根本的なメカニズムの解明を行うことにより、 患者様にもっと優しい治療ができるのではないかと考えております。 門脈圧亢進症の原因である肝内血管抵抗増大が、肝の星細胞や類洞内皮細胞におけるRho kinaseやPI3K/Aktシグナルを介した肝内微小循環障害によることが近年明らかになっています。肝星細胞や類洞内皮細胞におけるRho kinase、PI3K/Aktの制御をはじめとした分子標的治療法の開発により、 肝硬変症における門亢症の新しい治療戦略となることが期待されています。



富川 盛雅

富川 盛雅
当面の目標:腹腔鏡手術、内視鏡治療、血管内治療など最新の医療技術を駆使し、各々の患者さんに低侵襲かつ最適な治療が施されるよう最善を尽します。
中 ・長期的目標 :肝硬変の患者さんに元通りの健康な肝臓を取り戻してもらうことが目標です。基礎医学研究を重視し、新しい薬物治療、遺伝子治療、再生治療を開発していきたいと考えています。


赤星 朋比古

赤星 朋比古
外科手術から内視鏡 ・IVR治療とさまざまな手技を駆使して治療にあたっていますが、基礎的な研究により肝硬変症自体が改善するような薬物治療や遺伝子治療が開発されれば、患者様にとってもっと優しい治療ができるのではないかと考えております。
堤 敬文

堤 敬文
MRIナビゲーションや内視鏡外科、 ロボット手術など臨床に繋がる先駆的な治療戦略の構築を開発したいと考えています。このような技術が患者さんに「やさしい」医療を提供するための一助になる事を信じて研究に携わっていきたいと思います。
長尾 吉泰

長尾 吉泰
肝線維化のメカニズムおよび、肝硬変症例に対する脾摘が肝予備能の改善をもたらすメカニズムを解明すると共に、その臨床応用について検討する研究を行っています。肝硬変の治療に少しでも貢献できるよう、日々努力しています。
家守 雅大

家守 雅大
肝疾患における脾臓・門脈系の病態を解明する研究を行っており、脾臓の免疫を中心とした肝脾相関の研究を行っております。日本のみならず世界中の患者様の治療のお役に立てたら幸せと考えております。


田上 和夫 (特任准教授)
脾門脈疾患の臨床、研究を基に、現在は広く患者様にやさしい治療「低侵襲治療」の臨床、研究を行っております。また、九州大学病院に設置されました「内視鏡外科手術トレーニングセンター」にも携わっており、安全な内視鏡外科手術の確立を目指しています。


小西 晃三 (特任助教)
内視鏡外科手術を安全に施行するためのロボット技術、ナビゲーション技術の研究、新しいハイパースペクトル解析による内視鏡診断技術の開発に取り組んでおります。臨床では単孔式手術と完全鏡視下消化管手術に積極的に取り組んでおります。


金城 直 (特任助教)
食道胃静脈瘤を根本から治療するべく、肝硬変症における肝線維化のメカニズムの解明を行っており、肝硬変を元から治したいと考えています。また、門脈圧亢進症の原因の一つである門脈血栓症の成因についても研究しています。

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